プラス癌

ガン発生メカニズム

メカニズム,仕組み

“ガン”というと、生命に関わる重篤で特別な疾患のように考える人が多いようですが、実は違います。がんは、早期発見早期治療で治る可能性の高い疾患です。さらに、誰でもなる可能性がある身近に存在しているものです。
私たちの体内で繰り返されている細胞分裂では、いつ異常が起こってもおかしくない状態にあるといえます。また、異常を修復する能力にも個人個人で差がある為、人によって同じ条件下でも発症する場合としない場合があるのです。それは、ガンが発生するメカニズムを知ることでよくわかります。


がん細胞の発生原因

遺伝子情報の異常が起こるのは…

がん遺伝子と呼ばれている”プロト癌遺伝子”は、細胞の増殖に関する遺伝子で成長や修復する時に必要な働きをする重要な遺伝子です。体内外で発生した発がん性物質がプロトがん遺伝子と結合してしまうと、この増殖機能に異常が起こります。この時、体内の免疫機能や防御機能が正常に働いていれば、壊れた部分を自分で修復する事が出来ます。しかし、修復できなくなると異常なDNAが急激に増殖し、細胞ががん化します。
このプロトがん遺伝子自体は誰の細胞内にも存在するので、全ての人に発症の可能性があるのです。

発がん性物質と進行速度

癌遺伝子が誰でも存在しているということは、そこに何らかのきっかけが与えられなければ発症の可能性は低くなります。しかし、現代社会の一般的な生活の中には発がん要因となるものが数多く存在します。特に、栄養過多や食生活の偏り、嗜好品の摂取、睡眠不足やストレス等生活習慣が要因となっているケースは年々増えているといえます。また、がん細胞が体内で発生していても、ガンとして発症するまでには数年〜数十年かかります。生活習慣の中でみられる発がん要因は、この発症期間や進行速度をも左右しています。

がん細胞の成長

発がんとは

がん細胞が1つできらからといって“発がん”とはいいません。がん細胞が周囲の細胞を壊しながら増殖し、10億個程度の塊になると小豆程度のシコリとなります。これが「”早期がん”が発がんした」という状態になります。この段階より前では検査を行っても発見は難しいのですが、ここで発見し適切な治療を行えばほとんどの癌は治すことが出来ると考えてもよいでしょう。
通常、細胞ががん化しても10億個程度の早期がんになるまでは、10〜30年の期間がかかります。

正常細胞がガン化するまで…

正常な細胞内のDNAに発がん物質が結合すると、分裂する際に異常な遺伝子を持った変異細胞になります。この変異細胞はさらに分裂を繰り返しますが、その時体内の免疫機能が働いて可逆反応が起こり、DNAが修復されると一段階前の程度の低い変異細胞や正常な細胞になります。しかし、分裂する段階でまた発がん要因が加わるとさらに変異が進行し、細胞はガン化します。
この変異を数段階繰り返し、修復・可逆できない癌細胞が周囲の細胞をも浸食しながら増殖を続けると約10億個、1g程度の早期がんとなります。