プラス癌

大腸癌

大腸癌

生活習慣の変化や食の欧米化によって、日本での大腸がんは急激に増加しています。30年間で8〜10倍もの疾患者数になっているというデータもあり、このままいくと日本人に最も多かった胃がんを上回る日が近いのではないかとも言われています。
しかし、大腸がんの疾患者数が急増しているということはあまり知られていません。そのため、疾患者数が多いにも関わらず発見が遅れてしまいう傾向にあるのが問題でもあります。


特徴

発生場所

一般的に”腸”と呼ばれる場所には小腸・大腸がありますが、小腸に癌が発生する事はほとんどありません。さらに大腸の中には盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S字結腸・直腸があり、腸腫瘍全体の55%程度が直腸に発生します。次に発生頻度が高いのはS字結腸ですが、発生割合は25%程度と直腸がんの半分程度です。また、他の大腸癌は進行が比較的ゆっくりですが直腸がんの進行は成長スピードが速いというのが大きな特徴です。また、直腸・S字結腸癌は、進行すると直腸壁を突き破る事もあります。

タイプ

大腸内は、ポリープができやすい場所なので色々なタイプの腫瘍が発生します。最も多いのはガンにならない良性の腺腫です。これはブドウのような形発生します。このブドウ型のポリープでも、大きさが大きく、形が異常なタイプほど癌になりやすい事もわかっています。また、進行がんになったもののタイプにも大きく4つの種類を見る事が出来ます。

1型:腫瘤

進行癌の中でも一か所で増殖するタイプで、ポリープの形がキノコに似ていることが多いのが特徴です。
ポリープが成長すると腸腔が狭くなるので、便が細くなるという自覚症状が現れます。


2型:限局潰瘍

潰瘍が出来ていても周辺の組織にがん細胞の増殖や浸潤が見られないのが特徴です。そのため、腫瘍として発見される程度に大きくなっていても、周辺の部位に癌細胞が広がっている事はありません。日本人の大腸がん疾患者に最も多くみられるタイプです。大腸がんの場合、この段階までがステージ0と判断される事が多いようです。


3型:浸潤潰瘍

癌化した細胞が腫瘍に進行し、さらにその周辺組織の細胞にも癌化が見られるタイプです。腫瘍周辺のある程度限られた範囲ですが、腸壁に浸潤が見られる事があります。何層にもなっている腸壁の筋肉層までで浸潤が止まっている場合にはステージ1となります。


4型:びまん潰瘍

大腸内の広い範囲で癌化した細胞が見られます。数か所に腫瘍が見られる事も多く、リンパ節や他の部位への転移が確認されることもあります。リンパ節への転移だけが見つかった場合、ステージ3となりますが、他の離れた部位への転移が見つかるとステージ4となります。


原因・症状

リスクが高くなる原因

大腸がんの急増は、食生活の変化による動物性脂肪の過剰摂取が大きく関係しています。
動物性脂肪が体内で代謝される過程の中で腸内の細菌が動物性脂肪を分解する際に、発がん性物質が生成されます。この発がん性物質は、周囲の腸壁に炎症を起こす作用があり、繰り返し炎症が引き起こされる事でポリープが発生します。さらに食生活や他の発がん性物質の作用により、ポリープが癌化するケースが多く見られます。
そのため、繊維質の食事をあまりとらない人、腸ポリープのある人は大腸がんのリスクが高いといえます。

自覚症状

大腸がんでみられる自覚症状では、血便や下血、下痢等の異常便が特徴的です。盲腸に近い右側部分でポリープや腫瘍が発生すると、腸腔内に向かって腫瘍が成長する為、初期段階でも出血や痛みを感じる事があります。反対に左側でガンが発生した場合、結腸壁の周りで成長する為腸腔内が狭くなったり、部分的に閉鎖されてしまうこともあります。その為、異常に細い便リボン状の便や排便のリズムが極端に変化するという自覚症状がみられます。