プラス癌

肝臓がん

肝臓がん

以前は他の癌に比べると比較的発症頻度が少ないとされていた肝臓がんですが、近年では、肺癌や胃癌といった一般的に知名度の高いがんに続く高い増加傾向が見られます。
これは肝硬変や肝炎から肝臓がんに移行する可能性が非常に高く、肝硬変・肝炎の疾患者数が増加している事大きな要因となっていると考えられています。肝臓には、全身の血液をろ過するという役割があります。そのため、他の部位と比べても転移が最も起こりやすい臓器ですが自覚症状での発見はほとんど望めない事から早期発見が難しいのが現状です。


特徴

特徴と転移

全体の7割以上という高い発症頻度なのはHCCと呼ばれる”幹細胞がん”で、血液中の老廃物をろ過する機能の大部分を受け持つ実質細胞で変異が起こります。このタイプは結節性の腫瘍として発生するのが特徴で、腫瘍自体が比較的軟らかい為破れて腹腔内の広い範囲にガン細胞がばら撒かれてしまうこともあります。また、破れる事がなくても進行することで近くにある横隔膜や胆嚢、胃等の臓器にも転移しやすいのが特徴です。
さらに、原発性肝臓がんの特徴としてリンパ節から肺、骨、脳等の器官に比較的早いスピードで転移しやすい事もわかっています。

タイプ

肝臓で癌細胞が発生する場合、もともと何ら化の原因で幹細胞が癌化する原発性と他の部位で発生した癌細胞が転移して起こるタイプがあります。
原発性は欧米諸国での発症率はかなり低く日本を含めたアジア諸国での発症率が高いというデータがありますが、原因についてはまだハッキリと解明されていません。
また、原発性の中でも肝臓内の肝管細胞がガン化するタイプや繊維層状型もあり、さらにまれなタイプですが、血管肉腫・肝芽細胞腫・肉腫等もあります。

原因・症状

リスクが高くなる原因

一般的に高齢者の方が高リスクであるというのは他のガンと同じですが、女性に比べると男性の方が、発症割合が高くなります。さらに、肝臓がん疾患の多くが慢性肝炎や肝硬変を合併していることから、特に肝硬変・肝炎の疾患者はリスクが高いといえます。また、プラスチック製品や塩化ビニル、特定薬品を使用している業種の人にも発症割合が高いというデータがあります。

自覚症状

原発性の場合、症状として明確に上げられるものは腹部の膨張と違和感や不快感以外にはほとんどありません。それは、優秀な再生機能を持った肝臓の一部に異変が起きても、他の部分で機能を補うことが出来るため、症状が表れにくいということと、細胞の癌化によって腹部が膨張した後で二次的な症状が現れるまでは顕著にみられる症状がないということがあります。二次的な自覚症状としては、右肋骨下の腫瘤、右肩甲骨周辺や右上腹部周辺の痛みや違和感、食欲減少とそれに伴う体重の減少、発熱や黄疸等があります。

治療について

「沈黙の臓器」と呼ばれることからもわかりますが、自覚症状による早期発見は非常に難しいといえます。また、他の部位からの転移によって発症するケースや肝硬変・肝炎から肝臓がんに移行するケースが非常に多いことから、他の疾患を患っている場合は特に定期的な超音波検査やCT検査を受ける事でステージ1までの病期段階で発見する事が重要です。
また、肝臓は再生能力のある臓器なので、ガン化した部分を切除しても再生する事が出来ます。